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スタモ(スタディーモデル) [歯科治療]

スタモ(歯型)と歯科の世界では略されて呼称されていますが一般的ではないため当院に来院された患者さんは歯型=銀歯か詰め物するのでは?と思う方が非常に多いです。
この歯型は当院でも全員の方に取っているわけでもありませんが口の中の状態が非常にわかりやすく噛み合わせの不具合や歯ぎしりの有無、歯周病の状態など様々な情報が見て取れます。
そこから治療計画を立案し方向性を患者さんと話しながら決めていくことが多いです。
保険外の治療(自費診療、私費診療)だからやるというものではなく当院では保険診療の人の方が割合的に多いです。
かかりつけの歯科医院さんでも歯型を取りましょうと言ったら必要があるので出来るだけご自身の歯の状態を見てみても良いかもしれません

学校での歯科検診 [歯科治療]

学生の方はもう夏休みですね。学校で歯科検診で歯科医院の受診を勧められたかたもいらっしゃる頃です。
学校検診は基本的に早期発見早期治療で疑わしきは罰する(疑わしい歯は虫歯と推定する)方式で検査をしておりますので検診で虫歯で引っかかったとしても虫歯が無い場合もあります。
学生の方の歯は虫歯が進行しやすいことが多いのでもし歯科検診の紙を受け取った方は早めにかかりつけの歯科医院で精密検査をしてもらった方が良いと思います。

ポンティックの形 [歯科治療]

ポンティックとは歯を失った部分のダミーの歯のことです。
一般的なタイプとしてはリッジラップというものも挟まりづらく掃除もしやすい形で説明しない医院ではこれが該当するのではないかと思います。
その他の形としては
完全自浄型という噛むことと歯周病や虫歯になりづらいようにお掃除に特化したもの。
鞍状型という隙間はほとんどなくものが挟まりづらいが掃除はしにくい旧来多かった形態があります。

おおまかに3種類の説明でしたがもしご自身にポンティックの選択をされるときにご参考になればと思います。

幼児嚥下と歯並び [歯科学]

幼児嚥下とは上あごに舌をあてて食べ物を飲み込む方法で字の通り子供がする飲み込み方です。
しかしながら、小学生を過ぎるあたりまで一般的な大人と同様な飲み込み方ができないと歯並びが崩れまた、顔貌もかわってきてしまうこともありますので注意が必要です。

神は細部に宿る [歯科学]

これも昔聞いた話です。
誰かの受け売りをまた聞きしただけかもしれませんが歯科治療は細部にこそこだわるべきであると学生時代教育を受けましたが歯科医師になってようやく言っていることの本質がわかってきたような気がします。
例え大きなものであっても小さいものの集合体であるので小さいものの精度を上げないと歪みが出てしまうので大きなものはいい加減なものになってしまうことだと勝手に解釈しております。
当院ではどうしても細かな部分にこだわりができてしまうので時間がかかる場合もありますのでご了承ください。


ゆでガエル

昔、ある教授に言われたことを思い出しました。
ゆでがえるとは
『2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。すると、前者は直ちに飛び跳ね脱出・生存するのに対し、後者は水温の上昇を知覚できずに死亡する』
と言った話で真偽のほどは定かではありません。
しかしながら、歯科治療に置き換えると痛くないからそのままで良いといった応急処置的な治療を行っていくとあとで大変な処置が必要になることが多い。
そのため、未然に防げそうな部分は早めに治療をしたほうが良いという話です。

現状、歯は削らない方が良い、削る歯医者は藪医者だというのが一般的な見解でしょうが一概にそうでもない部分も多いので非常に難しい問題です。


リグロス [歯科治療]

最近、というかもう保険で使用できて2~3年経つでしょうか?
骨の再生の薬であるリグロスですが治りは非常に良いのではないかと感じます。
しかしながら、着けてすぐ治る魔法の薬ではありませんので歯周病の方全員がなおるようなものではありません。
FGFという線維芽細胞、大まかにいうと歯茎早く育てる物質が影響していますので歯周外科(オペ)後も傷の治りも良く痛みや腫れが少なかったというかたも多いのが特徴のように経験上感じます。
とても良い薬ではないかと思いますが欠点としては癌の方には使用禁忌になっています。
癌は上皮の悪性腫瘍ですからFGFというリグロスにある物質によって悪化する危険性があるからです。
ですので、かかりつけの歯科医院に受診された際は初めての時にかかわらず薬の変更、手術、入院をされたときなどは言っていただけると幸いです。

歯石で歯周病は悪化しない [歯科学]

題名を見てびっくりされる方も多いです。
皆さん歯石を取って歯周病を予防しましょうというフレーズをよく聞きます。
ただ、本当は歯石自体には何ら病原性(体に悪影響を及ぼす)はないのです。
間違ってほしくないのは歯垢(プラーク)は病原性があるのでよくないのでこれは除去しないとだめなのですが。
しかしながら、歯石をとらなければならないのは何故かというと表面が軽石のようにごつごつとしている状態なので最近の棲家として強力に保護する点です。
故に、歯石を取らなければならないのです。