SSブログ

歯科材料 保険外 ① 金 (ゴールド) [歯科治療]

歯科治療には医科の治療と違い使用する材料には保険外(自費、私費といわれる)の材料もあります。
それぞれ特性を持っており高い治療を進める歯医者であるから駄目だという訳ではありません。
まずそのメリット、デメリットを考え選択されると良いかもしれません。

まずは金(ゴールド)です。昔からあり非常に柔らかく展延性に富んでいる素材です。
昭和では富の象徴として前歯に金を被せたり、見栄えが気になる方は開面金冠(額縁冠)を使用していました。
治療において非常に経過を追っているものが多いので一番無難であることが多いです。

デメリットは日本では金色が目立ちすぎて気になるということでしょうか?
海外ではその逆で歯にお金をかけているということがわかるので好まれる国も多いようです。
一種の矯正治療と同じような感覚かもしれませんね。

歯周病による早産が約8倍? [歯科治療]

歯周病による早産の割合がそうでない人と比べて約7.5倍もリスクが高いので危険です。
歯周病の治療をしましょうということは良いと思います。
しかしながら、確か妊娠中の歯周病治療介入による治療成績は変わらなかったと思います。
簡単な話をすると妊娠してから歯周病治療をしても無駄ですということです。
これは、極論ですから早産に関するものだけなのでその他のリスクは低くなりますから全くの無駄ではないのです。
ネットにもいろいろな情報がありますが表面的なものも多いので取捨選択が必要ですね。
どちらにしても、口腔内ケアは重要で何かあってからでは遅いことも多いですから何もないうちにかかりつけ医でケアをしていだだくことを推奨いたします。

詰め物にしますか?被せ物にしますか? [歯科治療]

虫歯などで歯が大きくなくなってしまった時に銀の詰め物でも出来そうですが歯が欠けてくる可能性が高い場合があります。
当院では患者さんに選択していただきます。

詰め物であると歯が欠ける危険性はありますが銀ギラ銀になりませんのであまり目立ちづらいです。しかしながら、歯が欠けてしまうと場合によっては神経迄到達するほどかける場合があります。そうなると歯の寿命は一気に短くなります。

銀歯にすると人によっては銀色が気になる方がいらっしゃいます。また、一時的に凍みることがあります。しかしながら、歯が欠けたりすることはありませんので食べ物に気を遣うこともありません。

どちらの治療も一長一短でご自身の生活状態(ストレスが多いのか、食事は硬いものが好きであるのか、入れ歯が入っているのか、歯軋り喰いしばりがあるのか、銀色でもよいのか等)を考慮していただくことが肝要かと思います。
迷われる場合もしくはわからない場合はもし歯科医師である自分であったらどうするか聞いても良いかもしれません。

MTA(Mineral Trioxide Aggregate) セメント [歯科治療]

MTAセメントもだいぶ一般的になってきております。
虫歯が神経まで到達してしまったり、歯の根が虫歯などで穴が開いたり、根の治療が非常に困難でもう駄目になってしまいそうなときに使用します。(もちろん、その前の状態でもより良い状態に出来ます)
開発されてもう30年くらいになるでしょうか?非常に良い素材ですが色合いがグレーで見栄えが悪いのが難点です(今は白色もあります)
面白いことに成分的にポルトランドセメント(建築関係の方はピンと来たと思います)と似たような成分なのです。
一般の方にはモルタルもしくは普通の建築用のセメントといえばわかりやすいかと思います。
欧米での開発でしたので歯科治療にそのようなものまで試してみるのは凄いなと最初に聞いた時は思ったものです。
勿論、医療用なので似て非なるものですのでお間違いなく。